公開:2007/09/01 /更新:2007/08/05
ニコンのデジカメ、クールピクスシリーズのいくつかの機種には、直径28mmのフィルター等が取り付けられるネジ枠が付いています(アダプターに付いている場合もあります)。このネジを利用して、望遠鏡や顕微鏡のアイピースに取り付けするためのアダプターが各社から出ていて、手軽に「デジスコ」を楽しむことができます。
天体望遠鏡のアイピースに取り付けるための汎用アダプターもいくつか出ていますが、笠井トレーディングから出ている「31.7mmデジカメアイピース」は、アイピースそのものに直径28mmのネジが切られていますので、さらにお手軽です。
このアイピースを使ってみました。
Webで調べても、このアイピースの使用レポートが意外に少なく、どんなものかと思いましたが、お手軽だし、良いアイピースだと思います。クールピクス4300のアダプタにねじ込むときに少し工夫をしたので、レポートします。
アイピースのネジ部は長さが6mmほどあります。これをねじ込んでしまうと、クールピクス4300のレンズに接触しそうな感じですので、スペーサーを作りました。 手元に転がっていたフィルムケースのフタの直径がぴったりでしたので、カッターナイフで適当な幅のリング状にしました。色も黒だし、縁のギザギザが何となくいい感じです。 |
スペーサーをセットしたアイピース(左)とクールピクス4300(アダプタ付き)。 このスペーサーがあるので、安心して止まるまでねじ込んで使えるようになりました。 |
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望遠鏡にセットした状態です。見た目にもすっきりした取り付け方法だと思います。 ※塗装には、 サンデーペイントの黒板用スプレー(黒) を利用しました。探したけど黒色を置いている店が無かったので、サンデーペイントの商品を扱っている近所のホームセンターに頼んだら、すぐに取り寄せてもらえました。 |
BORG76EDと笠井WA18mmとNikonE4300を組み合わせたデジスコの合成焦点距離と合成f値を計算してみました。こんな表をエクセルなんかで作っておくと簡単に計算できます。黄色いセルの数値はカタログやWEBサイトからすぐに拾えます。 広角端で約1000mm相当になって、f値が2.9ですから、やはりデジスコは明るいですね。 |
このデジスコセットで写したホオジロの写真です。よく見ると白い羽毛のあたりに青っぽい色にじみがありますが、まぁこれだけ写れば良し、でしょうか。 望遠鏡:BORG76ED プリズム:ミザール新型地上プリズム アイピース:笠井トレーディング デジカメアイピースWA-18mm アダプタ:REYNOX RT28365N カメラ:CoolPix4300 |