●K-mal's HP >小さな世界を覗いてみよう >ペットボトルで顕微鏡用簡易ビュアー
昔使っていたことのある学習用顕微鏡には、簡易ビュアーが付属していました。今もよく似た製品が売られていますが、暗くしないと見にくいのですが、顕微鏡の拡大像を複数人で見れるし、顕微鏡を覗くのが苦手な人でも見えるのが良いところでした。
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ビクセン>顕微鏡>ミクロショット シリーズ
この秋に行われるイベント用に顕微鏡用の簡易ビュアーを自作できないかと考えました。
いつものように、100円ショップやホームセンターで、使えそうな材料を探しても案外使えそうな素材が見つかりません。円筒形の黒いゴミ箱はいいかなと思って、買って試作してみたけれど、下の顕微鏡には大き過ぎていまいちでした。
あれこれ考えて、お茶などの角形ペットボトルがちょうど使えそうだと気がつきました。試作してみたら、これがいい感じなので紹介しようと思います。
試作品完成。この写真で、どんなものかはご理解いただけますでしょうか。
※接眼レンズからスクリーンへの投影の様子はイメージです(笑)
とても簡単な工作ですから、ぜひ手持ちの顕微鏡用にも作ってみてください。
<材料・道具>
□ 角形のペットボトル
□ スクリーン用のプラ板(磨りガラス風のもの)
□ 適当な角材(私はダイソーで売っている60×18角の木材を使用)
□ 木工用ボンド
□ 定規かノギス
□ カッターナイフかクラフト用ハサミ
□ 黒い塗料(アクリル絵の具とか)
□ 油性ペン
定規かノギスで、接眼レンズの入る筒(鏡筒)の外径を測ります。
接眼レンズの入る筒(鏡筒)の外径に合うように、角材を組み合わせ、ボンドで接着。
私の場合は、60mm×60mm×18mmの板を4枚組み合わせてあります。
接着できたら、黒く塗ると良いです。
この部品で、スクリーンを鏡筒に固定します。
ペットボトルの上下を切り落とし、角柱を作ります。
角柱にはめ込むサイズ(80mm×95mmくらい)にプラ板を切って、スクリーンにします。
ペットボトルに切れ込みを入れて、挟んでいるだけです。
顕微鏡の鏡筒にセットして、光源ランプを最大に明るくします。絞りは開きます。
プレパラートを載せ、スクリーンを見ながら、慎重にピントを合わせます。
光源ランプが暗いときは、部屋の照明を暗くした方が見やすいでしょう。
拡大像は少し小さくなりますが、接眼レンズを取り外して、対物レンズの直焦点をスクリーンに投影することもできます。この方が明るく投影できます。
もちろん、接眼レンズを通して見る方が鮮明に観察できますが、ビュアーを利用すると、何人かで同じ拡大像を見ながら観察できるし、顕微鏡を覗くのが苦手な人も見えるというメリットがあります。
スクリーンに余計な光が入らないように内部に黒い紙で円筒を入れるのもいいかと思いましたが、あえて透明な状態で内部構造を見せるのもいいかと思っています。
さて、ここまで工作しなくても、スクリーン代わりになるものが1枚あればいいことにお気づきでしょうか? まずは、お手元の顕微鏡で、お試しあれ。
ペットボトルを使うことを思いつく前に試作したものです。黒いゴミ箱を利用して作りましたが、この顕微鏡には少々大きすぎて・・・いまいちでした。スクリーンには半透明のレジ袋の切れ端を使っています。スクリーンが大きい割に、投映像が小さいので、こんなに太い必要は無いことに気づきました。
投映像を大きくできないかと、デジカメ用のワイドコンバータを接眼レンズに付けて試してみました。狙い通りに投映像は大きくなりました。しかし、拡大される分だけ暗くなるのが玉にキズ・・・。
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顕微鏡投影の工夫
http://www.sendai-c.ed.jp/shieninblog/index.php?UID=1247440552
こういうのは、デジカメでテレビ出力のある機種なら可能ですね。
ビデオカメラがあればすぐにできそうだけど。
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顕微鏡投影機
http://www.tym.ed.jp/c10/database/sonota/no48.pdf
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ニコン インストルメンツカンパニー>投影機
http://www.nikon-instruments.jp/jpn/tech/3-1-1.aspx
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