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春のあぜ道でツクシをみつけました。土筆(つくし)と漢字で書くように、地面から生えた筆のようにも見えますね。これはスギナというシダ植物の一部。胞子を付けるための茎なんです。筆先の6角形の突起の内側に胞子の詰まった袋が付いています。
左:つくし(スギナの胞子茎)
中左:スライドグラスの上でツクシの先をトントン。胞子が落ちます。
中右:落射照明で観察。面白い形の胞子です。長い糸状の足のようなものは弾糸(だんし)で、乾燥すると伸びて弾けます。胞子の緑色がよくわかります。葉緑体があるそうです。
右:普通の透過照明での観察。シルエットですので、色はよくわかりませんね。
左:胞子嚢(ほうしのう)の中の胞子。弾糸は胞子に巻き付いていますね。
中:茎の断面。カミソリで薄切りにしました。中心部は空洞です。維管束(いかんそく:水分などの通り道)がきれいに並んでいます。赤い色なのは、見やすくするために歯みがき上手で染色したからです。
右:維管束のアップ。
公開:2005/03/20 /更新: