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ホウネンエビの観察例

 近所の水田に水が入り、田植えが済んでしばらく。夜にはヌマカエルやアマガエルの鳴き声が響くようになった。カブトエビもたくさん見られる。そんな水田に行くと、2cm弱くらいの半透明の小さなエビが泳いでいる。ホウネンエビ(豊年エビ)だ。エビというより、ミジンコの大きいヤツという感じの生きものだが、遊泳脚を忙しなく動かして、ゆっくりと泳ぐ様はなかなかいい感じ。体の中心部や遊泳脚が緑色っぽくなっている個体も見られる。水槽に泳がせると、なかなかキレイだ。英名がFairy Shrimp(妖精エビ)というのもうなづけるかも。尻尾の部分は二又に分かれていて、赤い色をしている。よく見ると、赤い部分の外側にも薄い膜状?の広がりが見られる。


写真:大写しのホウネンエビ。このくらい拡大すると、遊泳脚の様子や、尻尾の先の様子がよく分かる。尻尾の先には、鳥の羽状に細かい毛が生えているのですね。

 知り合いのY田氏の観察では「カブトエビと一緒に水槽に入れておくと、ホウネンエビがいなくなる。どうやらホウネンエビはカブトエビの餌にもなっているらしい」とのこと、「カブトエビの多くなった水田にはホウネンエビが見られなくなる」とも言う。う〜ん、仲良く同居しているものとばかり思っていたけど、そうでもないらしい。家の近所の水田では、どちらも適当に見つかるのだけれど・・・。



<参考になるサイト>

▼Wikipedia>ホウネンエビ

▼生き物の部屋 −ホウネンエビ 雑学編−

▼川の仲間たち>ホウネンエビ

▼北のフィールドノート>キタホウネンエビ 卵からのつづき


公開:2007/06/20 /更新:

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