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近所の100円ショップで、小さな鋳鉄製のフライパンを見つけて購入しました。こういう鋳物のフライパンを「スキレット」と呼ぶんだそうです。錆びやすい鋳鉄は、使い始める前に油の被膜を表面に作る作業、シーズニングというのが必要なのでした。シーズニング前と後で、表面がどのように変化するのか、実体顕微鏡で観察してみました。
写真左上:シーズニング前のスキレット。鈍い金属光沢があります。
左下:シーズニング前の表面。金属光沢のあるツブツブが見えます。ザラザラした感じです。
中上:ワックスを落として火にかけ、油を何度も塗っていきます。
右上:シーズニング後のスキレット。すっかり黒くなりました。
右下:シーズニング後の表面。黒っぽい油の被膜ができて、なめらかな感じになりました。
何度も油を薄くひいて焼き付けするので面倒ですが、確かに焦げ付きにくくなるみたいです。皮付き鶏肉を焼くと、とってもジューシーに焼けました。
<参考になるサイト>
▼100スキ好きクラブ
100円スキレットを使った料理のレシピがたくさん載っています。
▼ダッチオーブンのシーズニング
オートキャンプで流行っているダッチオーブンも鋳鉄製の鍋です。シーズニングの方法が解説されています。
▼Lodge
有名なダッチオーブン・メーカー「Lodge」のページ
▼盛岡バーチャル博物館、南部鉄器資料室
日本の鋳鉄器と言えば、南部鉄器。鋳物作りの行程が紹介されています。
▼日曜鋳物師のページ
低温で融解する金属を使って、鋳物作り教室をされています。面白そう。
公開:2006/05/01 /更新: