「ひっつきむしの図鑑」の紹介

監修 北川尚史
写真 伊藤ふくお/文 丸山健一郎
トンボ出版 2,800円(消費税別)
ISBN4-88716-147-6
2003年9月20日初版発行
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表紙画像
前文より

 野原で遊んでいたら、ズボンの裾や靴ひも、上着の袖などに植物の実が付いていたことはないだろうか。
 これらの服に付く実は、私の住む関西周辺では親しみをもって「ひっつきむし」や「くっつきむし」などと呼ばれている。

 野山の道沿いで「ひっつきむし」は普通に見つかる。町中でも野山でも見つけることができる点は、観察するのに都合がいい。植物と動物の関係を考えたり、生き物の形の進化を考えたり、種類ごとに異なる生育環境の違いを考えたり、いろいろな見方ができる。

 皆さんのフィールドでは、どんな「ひっつきむし」が見つかるだろうか。

※第51回 産経児童出版文化賞(2004年)で推薦をいただきました。
この賞は、産経新聞社が「次の世代を担う子供たちに優れた本を与えよう」との趣旨で
昭和29年に制定され、児童図書を対象に優秀な図書を選定するものだそうです。
なお「ひっつきむしの図鑑」は、小学生くらいから大人までを対象としたものです。
植物観察に興味をお持ちの方でしたら、楽しんでいただける部分があるのでは、と思います。
 この本では、日本国内で見つかる主な「ひっつきむし」植物約50種について生態写真や果実の拡大写真、イラストを交えて解説しています。さまざまな「ひっつきむし」植物をその付着する仕組みの形で6つのグループに分けて並べました。
タイプ分けアイコン画像
●堅いフック型

オオオナモミ
ヤブジラミ
ウマゴヤシなど

●柔らかいフック型

ヤエムグラ
ヌスビトハギ
ミズタマソウなど

●逆さトゲ型

センダングサ
ヤブニンジン
チカラシバなど

●イカリ状のトゲ型

オニルリソウ
ボンテンカなど
 

●ヘアピン型

イノコズチ
 
 

●粘液型

メナモミ
ヤブタバコ
チヂミザサなど

ひっつきむし画像
おなもみ君画像
 このほか、タネのひろがる方法、ひっつきむしの戦略、ひっつきむしの方言、どこか似ている ひっつきむし、ひっつきむしの遊び、世界のひっつきむし についてなど内容は盛りだくさん。是非、手にとってご覧下さい。(K.M)
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リンク

▼環境省 自然環境局 生物多様性センター「身近な生きもの調査」のホームページ
http://www.biodic.go.jp/mijika/hittsuki/press1214/hitsuki_main.htm

▼やまねこ翻訳クラブ>第51回 産経児童出版文化賞(2004年)推薦
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/jp/sankei/sankei00.htm#2004