●K-mal's HP 六絃琴のメモ

シールドケーブルのDIY

 
 
 シールドケーブルも品質の良い物はかなり高価です。必要な工具はありますが、
材料を通販で買って自作すれば、案外安く作れたりします。
 シールドケーブルをDIYしませんか。(2015.02.12公開/2015.02.16更新)

(1)材料購入
 
  通信販売は便利ですね。サウンドハウスさんを利用しました。
  せっかく作るなら、高級なケーブルと言うことで、定評のあるBELDEN8412と
  ノイトリック製のプラグ(NP2XとNP2RX)を購入しました。
  
  サウンドハウスさんの下記動画は、よく分かります。
   ▼OTOYA MOVIE−HOW TO「ギターケーブルの作り方」

(2)使用した工具類
 
  案外たくさんありますね・・・。工夫すればもう少し少なくても何とかなります。
  □ 半田ごて(必須)
  □ 半田(必須。一般機器用でOK。精密機器用はむしろ付きにくかった)
  □ ニッパー(必須)
  □ 定規(必須)
  □ はさみ(必須)
  □ 熱収縮チューブ(なくても可)
  □ 半田ごて台(あれば便利)
  □ クリップスタンド(あると便利。ガムテープや粘土とかで固定という代替策もありかも)

(2.5)セミバランス型の配線図
 
  BELDEN8412は芯線が2本あるケーブルなので、
  セミバランス型の配線ができるそうです。
  こんな感じの配線になるみたい。今回はこの配線を試します。

(3)ケーブルの太さを測る
 
  ケーブルの直径は6.5mmくらいでしょうか。
  ノイトリックのプラグは太さによって、作業手順に違いが出てきます。
  5.5mm以上の太さでは、部品の一部を切り取る必要があります。

(4)まず、カップをケーブルに通します
 
  案外忘れがちです。ケーブルの先端がきれいな内に通しておきましょう。

(5)ケーブルの被覆を剥がす
 
  今回用いたプラグでは、16mm被覆を剥きます。
  どちらでもいいのですが、アンプ側から作っていきます。

(6)繊維は取り除く
 
  補強用に入っている紙や繊維は、ハサミなどでカットして取り除きます。

(7)収縮チューブで被覆処理
 
  熱収縮チューブを通して、遠火であぶって被覆処理。まぁ別になくてもOKです。

(8)端子をつなぐ
 
  端子に半田付け。白い線をHOT(Tip)に、黒い線をCOLD(Shield)にしました(逆でも問題は無いです)。

(9)半田付け(アンプ側)
 
  半田付けの様子。クリップスタンドがあると便利です。
  電子工作用の半田ではうまく付かず、一般家電用半田の方が簡単に付きました。

(10)部品の切り離し
 
  コードを締め付けるチャック部品の一部を切り離します。

(11)ブッシングを付ける
 
  こんな感じでセットして、カバー(ブッシング)を被せてねじ込んで完了。

(12)ギター側の線の処理
 
  接続に方向性を持たせるセミバランス型の結線にすることにしたので、
  ギター側はCOLD線とシールド網線を一緒にして半田付けします。

(13)収縮チューブで被覆処理
 
  こんな感じで熱収縮チューブで処理。別にしなくても問題なし

(14)半田付け(ギター側)
 
  ギター側はL型の端子にしました。半田付けの様子。
  白い線をHOTに、黒い線をCOLDにしました(逆でも問題は無いです)。

(15)ブッシングを付ける
 
  カバー(ブッシング)をスライドして装着。カップをねじ込んで完了。

(16)完成
 
  自作シールドケーブル、完成しました。実際にギターとアンプに繋いで
  音が問題なく出ることを確認しましょう。
  うまく音が出なかったら、半田付けなどを見直します。
  以上、備忘録を兼ねて。

参考サイト

▼新岡ギター教室WEB>オールベルデンの世界

▼Neutrik社のWebサイト
サポート > ダウンロード > Instructions Plugs & Jacks > Assembly Instruction - Professional Phone Plugs / PX Series に説明書(英語)があります。
翻訳サイトにかけたら、なんとなく意味が分かりますよ。

▼シールドケーブルを作ろう

▼ヤフー知恵袋>BELDEN 8412、シールド自作派のご諸兄にお伺いします

▼ヤフー知恵袋>ギターのシールド、ノイズについて

▼ヤフー知恵袋>同じ素材でシールドを自作するさいハンダ付けで音が変わるか?



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